脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第101話】秘密の作戦会議

資格取得に失敗したとは言え、竹田くんはまだ2枚のカードが残っていた。
古荒先生への刑事告訴と院長に対するパワハラ訴訟である。


ところで、院長は、いかにして竹田君を迎え撃ったのか?
古荒先生の事情聴取の1カ月前・・・
院長は、古荒先生が刑事告訴された事実を知る。
「竹田くんは常軌を逸している。」
(次はわたしに対するパワハラ訴訟か。来るなら来い!迎え撃ってやる!)
院長は最終決戦を覚悟した。

 

この時期、病院上層部は秘密の作戦会議を開いている。
そこで話し合われた事はまるで竹田くんに対する悪口合戦だった。
(犯罪者の容疑がかけられている古荒先生を助けるためには何ら活用されなかったこの上層部会議の内容は数年後に発覚する事となる。)

 

虚偽報告書の存在や、事故調査委員会を開けない負い目によって手術解禁を求める法的正当性は、竹田君の側にある。
それを崩すためには、竹田くんの医療過誤事案を独自にリストアップして対抗するしかない!

※あくまで訴訟された場合に備えた防御策として医療過誤事案を秘密裏にリストアップして市の弁護士に渡しておく。