脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第100話】背後からの急襲

久しぶりに不破弁護士が来院し、病院幹部との攻防戦を繰り広げた。
「古荒医師によるパワハラは明白であり、手術解禁を要求する!」
「そ、それは・・・」

一方、竹田くんの元には学会事務局から連絡があった。

「・・・年の全手術症例のオンライン報告データと照合不一致があり・・・」
「ちょ、ちょっとそれは単純ミスです!僕じゃなくて、上級医のミスです!」
「受験できないなんてひどいじゃないですか!」

「待ってください!弁護士と相談しますので・・・」
「え?弁護士って関係あります?」

竹田軍は、背後からの急襲に踵を返して反転攻勢に出たが、時すでに遅かった。
(受験資格が無いものはいくら頑張っても無い。)

あと少し、あと少しだった。もう少しで手が届いたのに!
まさかのカテーテル専門医資格、取得失敗!

 

2023/5/28 訂正 一段目右「攻防戦を繰り広げた。」