2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
【第142話】霧『隠蔽工作篇』はこれで完了になります。 (続編の製作時期は未定です。)
新体制になって、市民病院の秘密主義は改善されたのだろうか? 新体制の院長は、学会トップとの面会アポが取れない事に苦悩していた。このままでは医師の派遣に影響が出る可能性がある。一方、学会の側から見れば、市民病院の検証資料を見て、この病院にどう…
医療事故を誠実に検証する事で再発防止に寄与する。過失の有無が検証されれば被害者は救済される。 闇に葬ればそれは医療に対する冒とくである。 女性市議「認定停止は非常に重大な事件」女性市議による医療事故の追及がはじまるのか?だが、質問内容は追及…
竹田くんが在籍していた頃、竹田くんが書いた事故報告書は、手術失敗の責任を科長になすりつける内容のため、院長に対して「手術禁止はパワハラだ」と主張する切り札となった。しかし、竹田くんが去った後は、病院がこの報告書を活用する事となった。 だが学…
認定停止の1カ月後、市議会にて認定停止についての質問が為された。病院の管理者「資料を慎重に用意していたら提出が遅くなった。それで心象を害したという認識はありません。」 認定停止の半年前、院長と看護師が病院の窮地を救おうと苦戦していた。脳外科…
地元A社は記者会見の矛盾点を追求し続けた。だが多くの人が、誤差はあったとしても記者会見で問題が決着したと思っていた。(誰だって、記者会見で世間に向けて発表された事が間違っていると思わないし、自らが発表した方針を市や市民病院が実行しないなん…
記者会見で、病院は貝山さんの執刀医が誰かわからないという立場を示した。だがそもそも、医療安全は執刀医が竹田くんである事を把握していた。だから科長に裏報告書を提出させたのだ。(学会ももちろんその事を把握している。) 「とんでもない医師が来た」…
記者会見で、副院長は「医療事故に遭った患者へ説明したと思う」と回答した。会見後に地元A社が取材を進めると、病院から何ら連絡がなく、会見後に自ら病院に電話する事で家族が医療事故の患者と判明した人がいる事がわかった。改めて病院に問うと、「手術…
記者会見の翌日、半年間で2度目の全国報道が流れた。竹田くんの全執刀件数が公表されなかった事で、記事を読んだ読者に誤解が生じてしまった。再びSNSはプチ炎上し「100%失敗する医師」との誤解が広がった。市民病院の医療事故は、竹田くんにとって『逃…
「過誤は1件のみ」の根拠とされた作戦会議とは、いったい何だったのか?竹田くんの失点を検証して、パワハラ訴訟に備えるための会議だったのではないか? 地元B社は事務局長に「遅刻・早退・無断欠勤を把握していたか?」と問う。すると、事務局長は「病院…
記者会見では、前回の全国報道の時の公報が誤っていた事が公表された。大手メディアは自治体の公報を信じて誤報を流したのだ。つまり、市は誤った公報を用いて事故検証の正当性を主張していた事になる。 市民病院の医療事故対応はまるで違法建築のようだ。発…
地元A社は貝山さんの件で質問を続けた。世の中の普通の医師は、他の科の事故の説明など怖くてできない。だが副院長は見識と勇気を兼ね備えた有能な人物のため、脳外科で発生した医療事故についてすらすらと回答していった。 地元A社はその様子を動画サイト…
院長以下3名は、記者会見の主役であるが、「過誤は1件のみ」と決定した会議の参加者でもある。つまり事故検証における当事者だ。会見がはじまると、院長ではなく、副院長と事務局長が連携して記者への回答を行った。 まず貝山さんの事故だが、外部検証結果…
学会とのやりとりだが、再三に渡り資料提出が求められた。市民病院は不十分な検証資料を出さざるを得なかった。 地元A社記事からはありえない事が起こったのだと読み取れ、市民病院はようやく記者会見を開かざるを得ない状況に至った。※院長交代の記者会見…
新体制は外部委員会のメンバーを人選した。事故検証をするか否かも含め、全てを委員会に委ねるという流れに。結果が出るのは1年後だ。本来であれば、このままフェードアウトしてゆくはずだったのかもしれない。 ところが、新体制が発足して2カ月後、病院に…