2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
竹田パパは、院長室で病院上層部と対面する。そこへ古荒医師が遅れてやってくる。父親は、竹田くんから聞いていた武闘派脳外科医の古荒先生のイメージが、実際の古荒とかけ離れている事に少し驚く。 院長が、「(社交辞令として)謝りなさい」と古荒先生に命…
市民病院 竹田くんのウソによって、事態は誰も予期しない方向へと進み始めていた。 秘書が赤池市の市長に「面会したがっている人が来ています。」と伝える。一階では竹田医師の父親が「市長を出せ!」と怒鳴っていた。 赤松市長は思い出す。「そういや、竹田…
市民病院 父親に古荒先生が暴力医師であるという虚偽のイメージを伝えた竹田くんだったが、翌日には正気に戻っていた。内面の葛藤があったのだろう。 古荒医師にバカな真似をしましたと謝罪する竹田くん。事務局長の聴取に対しても「足を滑らせただけだ」と…
市民病院 竹田くんはさっそく、父親へ電話する。 古荒医師がサイコパスであり、最新の医学を学んだ竹田くんに嫉妬して暴力行為に走り、実際に階段から突き落とされて殺されかけた事を伝えた。
市民病院 転落事故の後、すぐに竹田くんは市民病院の医師の元に駆けて行き、「古荒先生に突き落とされたってカルテに書いてください!」と頼み込んだ。 竹田くんの待ちに待った好機が巡って来た。 今までは医療事故多発事件の加害者のような扱いの日陰の身だ…
市民病院 市民病院の階段の踊り場で、医師免許取得者2人が『籠り部屋』の鍵をめぐってじゃれあっている。次の瞬間、竹田くんは足を踏み外す。 身体は医師の資本であり、竹田くんがわざと足を踏み外したとは想像しがたい。だが、古荒医師が故意に押した事は…
市民病院 山崎先生(脳外チームのメンバー)は、籠り部屋の机の上に毎朝放置されているポテチの袋の銘柄を看護師にささやいて笑い話にしていた。 食べ捨てられたポテチの袋を捨てるのも古荒先生が行っていた。 手術禁止から4か月が経ったが、竹田くんは問題…
市民病院 竹田くんは、古荒先生のデスクのひきだしの中に籠り部屋(脳外科部屋)の鍵を見つける。 ひさしぶりにたっぷりと昼寝をして満足そうな竹田くん。 手術禁止から4か月、ある事件が起こる。その事件の後に起こった悪夢のような出来事の数々は日本医学…
市民病院 古荒先生と竹田くんの対立が深まっていた頃、手術室では奇怪な医療事故が起こっていた。 古荒先生の手術途中でいきなり手術室に入ってきた竹田くん。水かけをまかせると、突然、竹田くんのホースが切削中のドリルに当たった。 ドリルの刃は硬膜を傷…
市民病院 竹田くんは岡山のパワハラ事件(実際の内容は竹田くんのケースとは全く違う)に自分のかかえる問題を投影し、自分はパワハラ被害者だと確信してしまう。 竹田くんは手術禁止後も、数多くの特異なエピソードを残しているが、サーバー室乱入もその一…
市民病院 人間だれしもそうだが、竹田くんの内面には2つの人格の葛藤があった。 内面の葛藤は、ポーの「ウィリアム・ウィルソン」、スティーブンソンの「ジキル博士とハイド氏」ら作品の主題ともなった。 竹田くんの内面の葛藤は顕著で、時々、きわめて理性…
市民病院 病棟の患者を直接診ずに、籠り部屋から遠隔診断している竹田くんに古荒先生もさすがにブチ切れた。「甘やかしすぎたかも」 次の日、竹田くんが籠り部屋に行くと鍵がかかっていた。竹田くんは激怒する。 その頃から病棟で「うるさいんじゃー!」と怒…
連日のように竹田くんを呼び出す院内放送が流れ始めた。籠り部屋に籠った竹田くんはそれを無視して籠り続ける。それはまさに手術解禁を求める籠城であった。 籠り部屋から病棟へ患者の処置について指示を出した。患者を診ずに指示をするので看護師から医療安…
竹田くんは以前の職場でも、自分の居場所を守るために戦った。多勢に無勢でも一歩もひるまなかった。 今回の戦争は、病院の組織権力との闘争となる。竹田くんは圧倒的に不利だ。しかし弱者の立場でも強者と対峙できる勇気を竹田くんは持っていた。 竹田くん…
市民病院 竹田くんは総務課に辞表用紙を取りに行った。そして古荒医師に「書き方を教えてくれ」と聞く。古荒医師が教えようとすると「僕がいなくなってもいいんですか!」と泣きつかれる。これで3度目だ。 古荒医師が「そんなことないよ。」と慰めると、院…
市民病院 執刀禁止中の竹田くんは、他の医師たちの目線が気になり、脳外科部屋に籠った。そこで人生を見つめなおした。 そもそも脊髄手術は向いていなかった。だがカテーテル治療の面白さは格別だ。あの興奮と感動が忘れられない。自分はカテーテルをやりた…
市民病院 すでに赤池市の町中では「すごい医師が市民病院にいる」という噂が広まっていた。噂の内容は荒唐無稽すぎて「そんな医者いるかな?」と部外者には、にわかには信じられなかった。 手術禁止が解けないので竹田くんは焦り始めた。古荒医師は上層部に…
市民病院 医療安全の杉下は念のため古荒医師に「本当にこの報告書でいいのか?」と確認した。 古荒医師は不安になり、虚偽報告書の虚偽性を指摘した裏報告書を作成した。 赤池市民病院には、2つの異なる内容の医療事故報告書が存在する事になった。それ自体…
市民病院 竹田くんのとんでもない虚偽報告書を見て古荒医師は激怒するが、「好きにすればいい」と最後には竹田くんに折れてしまう。 事実を元に事故検証をすべき医療安全推進室の森中は事実にはあまり興味が無く「これでいいんじゃない」と病院の正式な事故…
市民病院 竹田くんは、古荒医師が参加した手術は、古荒医師が何らかのミスをしでかした事で医療事故が起きたという内容の報告書を書いた。古荒医師が参加していない手術も幾例かあったが、それもやはり古荒医師の指導力の不足が原因であると記載した。
市民病院 竹田くんと古荒医師は院長に大激怒された。 手術禁止は延長され、事故検証が済むまで無期限禁止に。 大好きな手術が出来なくなった竹田くんは、はたから見ても気の毒になるほど意気消沈した。