竹田くんはあれよあれよという間に、病院に対する地位回復を求める戦争に必要な武器を全て揃え終えていた。
ところで、竹田くんの本棚には歴史小説が並んでいる。
頭脳で難局を乗り越えた策士(軍師)たちの物語を竹田くんは好んだ。たとえば大作「坂の上の雲」には主人公が米西戦争を観戦した記述がある。そこに驚くべき事が書かれている。
新聞王ハーストは世論を戦争へと導くため、米国人女性記者がスペイン当局から全裸で取り調べを受けたという内容のフェイクニュースをイラスト付きで掲載した。これはイエロージャーナリズムと呼ばれた。
歴史すら嘘つき・サイコパスが動かしている。自分がウソで状況打開を図って何が悪いのだろう?賢者は歴史に学ぶのだ。事実がどうあるかよりも、どのように偽り、どのように装うかが重要なのである。