竹田くんの最終兵器とは、人権派弁護士の不破を投入する事だった。
不破弁護士は、弁護士と言うよりは闘士と呼ぶべき人物だ。もはや伝説と化したその数々の武勇伝において、不破はつねに弱者の側に立ち権力との熾烈な死闘を繰り広げてきた。
院長室で不破は、古荒の暴力行為などのパワハラ事件を並べ立て竹田くんの手術解禁を要求する。
だが、院長から竹田くんの医療事故連発の話を聞かされた。不破は竹田くんから、医療事故を連発している話などまったく聞いていなかったのだ。
だが、これしきの事で引き下がる不破ではなかった。