翌日、いつ収監されるのかとドキドキしながら待っていたが、結局何も起きなかった。
市民病院に新任の事務局長がやってきた。兵頭事務局長だ。
その頃、赤池市では職員の不祥事が相次ぎ、綱紀粛正をはかるため新たに事務局長が送り込まれてきたのだ。
古荒先生が呼ばれた。新事務局長は古荒医師に冷たく言いはなつ。「起訴された段階で懲戒免職も考慮するから」と。
事務局長が変わってから院内の空気がすっかり変わってしまい、古荒先生は警察の取り調べを受ける事になった。
人生はじめての事情聴取。話せばわかると思っていたが、いざ取り調べを受けると、竹田くんによってすっかり外堀が埋められていた事に気づいた。