脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第96話】人生はじめての取り調べ

翌日、いつ収監されるのかとドキドキしながら待っていたが、結局何も起きなかった。

 

市民病院に新任の事務局長がやってきた。兵頭事務局長だ。
その頃、赤池市では職員の不祥事が相次ぎ、綱紀粛正をはかるため新たに事務局長が送り込まれてきたのだ。

 

古荒先生が呼ばれた。新事務局長は古荒医師に冷たく言いはなつ。「起訴された段階で懲戒免職も考慮するから」と。

 

事務局長が変わってから院内の空気がすっかり変わってしまい、古荒先生は警察の取り調べを受ける事になった。


人生はじめての事情聴取。話せばわかると思っていたが、いざ取り調べを受けると、竹田くんによってすっかり外堀が埋められていた事に気づいた。