脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第112話】新天地での評判

前の病院では「京都の病院では女医ばかりが優遇されて自分は干されていた」と言い、新天地では「古荒が専門医試験の邪魔をした」と言った。


赤池市では巨大な病院組織を相手に知略で互角に戦った。だが、新天地ではそんな事をするほど知恵の回る奴だとは思われていなかった。そこには古荒先生のような寛大な人間はいなかったのだ。


だが竹田くんはそんな事で凹まない。なんとしても都会で一旗揚げるつもりでいた。そこに一通の手紙が届く。その内容は市民病院で起こした医療事故の訴状だった。やばい!ついに来やがった!