脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第43話】赤い池の底

「止血が出来ない」という院長の情報通り、竹田くんは止血ができないので骨の切削部分は赤い血の池となっている。

 池の底が見えないのにドリルを突っ込んで削っている。古荒医師はそれを止めることなく「そういうやり方を以前に習っていたんだろう」と解釈する。古荒医師がさすがにヤバいと思い止めに入った時はすでに手遅れだった。

 手術室が一瞬で凍りついた。竹田くんは「もう終わりだ。」と思い震えている。

 配線の束が神経だとすると、その束の中にドリルの歯を突っ込んで巻き込んだような事が起こった。目で見ても神経が切れまくっている。

 

06/03 18:15 1コマ目 切削以前に止血を行わなければならない状況をより正確に描写するためセリフを「ちょっと止血して!」に変更する。