脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第42話】福永さんは練習台

 竹田くんは、福永さんに麻酔がかかってから手術に対する不安があることを古荒先生に伝えた。たが、竹田くんから「脊椎専門医の浅尾先生の第一助手として200例の手術経験がある」と聞かされていた古荒先生は、福永さんの手術箇所が2つあることから「これは良い練習になる」と考え、自分が手本を見せるからその通りやるように言う。

 

 竹田くんの心配をよそに、古荒先生は淡々と手本を披露していく。しかし、腰椎の形状すらちゃんと理解していない竹田くんが一回見ただけで理解できるわけがない。オペ看や技師の見ている前で、二度と断れない状況に置かれた竹田くん。断崖の端に追い詰められた心境だった。一方で、福永さんは自分が練習台に使われている事など知る由もない。

 

次は竹田くんの番だ。

古荒先生は、竹田くんにスチールバーを用いて骨の切削を行うように指示する。しかし、それはあくまでも「骨の切削用として」という意味だった。

 

06/03 18:08 更新履歴  2コマ右 古荒先生のセリフ 「ちゃんと見ててね!」風に

06/03 18:08 更新履歴  4コマ左 古荒先生のセリフ スチールバーの使用について読者の反応に一部誤解が見られるため分かりやすく変更。

※スチールバーを使う事には賛否はあるが、すくなくとも科長は使い"続けろ"とは命じていない事を明確化するためのセリフ変更。あくまで荒削りの部分をスチールバーでやれと命じているだけにすぎない。(それに対して竹田くん側が指示内容を誤解している可能性は残した表現で描いている。)