脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第37話】僕は天才肌

市民病院

 古荒医師は竹田くん育成計画を練る。だが、これ以上、老人患者を使って技術向上を図っても犠牲者を増やすだけだ。

 古荒医師は「疑似血管縫合練習キット」をプレゼントする事を思いつく。これで上手くなってくれ。

 だが、竹田くんには鼻であしらわれる。「僕は天才肌なので本番で上手くなる。」と言い放たれる。

 本番で上手くなるって言うけど、それは人間を練習台にするって事だ。それをやってる脳外チームは、メンゲレ博士と何が違うんだろう?と古荒医師は思いに耽る。医学の歴史は人体実験の歴史ではあるけれど・・・。