脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第136話】医療者からのSOS

記者会見で、病院は貝山さんの執刀医が誰かわからないという立場を示した。だがそもそも、医療安全は執刀医が竹田くんである事を把握していた。
だから科長に裏報告書を提出させたのだ。(学会ももちろんその事を把握している。)


「とんでもない医師が来た」との噂が看護師の間で流れていた件を地元B社が聞くと「噂は知っていたが正確に把握できていなかった。」と回答。
だが、副院長 兼 医療安全室長が、竹田くんの手術を止めに入っている時点で、それは噂レベルではなく上層部が直接知っていた話である。
オペ看からも技師からも看護師からもSOSの声は上がっていた。


だが、記者会見では下からの報告が無かったため適切に対応できなかったとの論理が多用された。
そうした会見の内容に、本来であれば、院内で(医療者からの)反発が起きても不思議では無かったのだ。