脳外科医 竹田くん

あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語

【第15話】75歳女性

市民病院

(あとから振り返ると)竹田くんは8日で3件の医療事故を起こしていた。そして、一週間後には首の手術が予定されていた。患者は75歳女性 貝山さんである。

 竹田くんの前の職場(京都の病院)の上司 浅尾先生は、そもそも頚椎含む脊髄治療のスペシャリストである。竹田くんは200例の第一助手を務めたと古荒医師に申告していた。古荒医師は「それだけ助手をやれば執刀は可能だろう」と判断する。